ファイルサーバーのクラウド化はどうする?

クラウド

※アフィリエイト広告を利用しています

だいたいどこの企業でも必要とする、重要な電子データの保存。
企業規模や保存すべきファイルサイズなどにより、いろいろな手法があります。

一昔前のスタンダード

社内LAN上にNAS(TeraStation等)を設置し、各PCからファイルを保存する。
WindowsServerを導入しファイルサーバーとして利用する。

これらの方法でもいいのですが、一長一短があります。

NASのメリット・デメリット

メリット

  • 導入が簡単(電源入れてLANケーブルをつなげばOK)
  • 安価
  • 別途CAL(クライアントアクセスライセンス)を必要としない

デメリット

  • NAS自体のバックアップが必要
  • 出先から利用できない

非常に簡単に導入できるという言う意味ではとても素晴らしい製品です。
ただ、データの安全性というところではRAIDを使用していることが多いのですが、RAIDだから大丈夫、と油断しているといけません。
理由は後述します。

社内WindowsServerをファイルサーバーにするメリット・デメリット

メリット

  • ユーザー毎のアクセス権などを細かく設定できる

デメリット

  • コスパ悪い
  • サーバー自体がNASに比べ高価
  • CAL(クライアントアクセスライセンス)が別途必要
  • サーバー自体のバックアップが必要

既にWindowsServerを何かで利用しており、ハードディスクの空きがある場合でしたら
ファイルサーバーとして利用するのはいいと思います。
しかし、ファイルサーバー専用にWindowsServerを入れるのはコスパが悪いです。

サーバーもRAIDで構成されているケースが多いです。

RAIDとは、複数のディスクドライブを組み合わせることによって、データの安全性を向上させる技術のことです。
例えばRAID1(ミラーリング)という方式は、そのミラーリングという名前の通り、鏡のように同じデータを2つのハードディスクに書き込みます。
これで、仮に1つのハードディスクが壊れてしまった場合でも、データは保たれます。

これだけ聞くととても素晴らしいように聞こえます。
しかし物事には前提条件というのがつきものです。

RAIDにおける前提条件は「きちんと管理されていること」です。

このような事例を聞いたことがあります。

社内ファイルサーバーにアクセスできなくなったのでサーバーを調べたところハードディスクにエラーが起きていた。
調べてみたところ、RAID1(ミラーリング)が構成されていた。

しかし、アクセスできなくなったときは、2台目のハードディスクが壊れたときだった。
1台目のハードディスクはしばらく前に壊れており、しばらく1台だけで運用されていた。

本来、1台目が壊れた時点で対処をすべきでした。
サーバー本体にはエラーを示すランプがついていたようですが、普段サーバーは人目のつかないところに置いてあり、誰も気づくことがありませんでした。

これでは全くRAIDの意味がないですよね。

またサーバーのバックアップがキチンとされているかどうかの管理も必要です。

これからのファイルサーバー

例に挙げたRAIDトラブルだけではなく、現在多くの企業では脱サーバーの動きが進んでいます。

  • サーバーを管理できる人がいない
  • 出先からファイルを参照したい
  • DR(災害対策)の観点からクラウド化したい

おのずと、クラウドサービスを使うという選択肢になります。

あらかじめ言っておきますが、私は自分自身がほとんど知らないサービスやソフトについて紹介するつもりはありません。
自分できちんと触ったことがあるものに限り紹介したいと思っています。
各社のサイトに書いてある都合の良い情報だけを集めた情報に意味はないと思っています。

データ30GBまで 個人利用が主 社内共有は少々

GoogleWorkspace付属のGoogleDriveがおすすめです。
こちらはストレージのみの契約という物ではなく、諸々入ったサービスの1つです。
月額1ユーザーあたり680円です。
こちらの記事でメールのセキュリティを向上させる方法の一つとしても紹介しております。

データ1TBまで 個人利用が主 Officeファイルが多い 社内共有は少々

Microsoft 365 Apps for business Standard付属のOneDriveがおすすめです。
こちらもGoogleWorkspaceと同様、いろいろ入ったサービスのひとつです。
月額1ユーザーあたり1,360円です。
StandardプランではWord,ExcelをはじめとするOfficeアプリが利用できます。
また、OneDriveはMicrosoftが提供しているのでOfficeアプリとの親和性が高いのもメリットのひとつです。
Officeアプリの保管が多い人にはお勧めです。

データ無制限 Officeファイルが多い 社内共有が多い

boxのBusinessプランがおすすめです。
データが無制限です。無制限て。
月額1ユーザーあたり1,881円です。
Office統合機能もあるので、ExcelやWord上からboxに直接保存ができます。

全然見ないけど10年間保管が必要なデータがたくさん、、、みたいなケースで重宝します。

社内ファイルサーバーと使い勝手を変えたくない

例えば、特定のアプリケーションからファイルサーバーの中身を変えたりとか
エクスプローラーから直にアクセスできないといけないようなケースにおいては
各クラウドサービスでの利用が難しい場合もあります。

これのみは特定のお勧めないのですが、
AWSやAzureにて、クラウド上にサーバーを構築するサービスがあります。
それで本社とクラウドをつなぐことにより、今までと相違ない操作感でファイルサーバーのクラウド化が実現できます。
こればかりは、詳しい会社にやってもらうのが一番です。

最後に

正直、ファイル管理のクラウドサービスは山ほどありますが、私が知っているサービスは一握りです。
もっとほかの良いサービスがあるかもしれないので、頑張って見つけてください!

タイトルとURLをコピーしました