Windows8.1のサポート期限とWindowsUpdateについて

WindowsUpdate

Windows8.1のサポート期限が2023年1月10日までに迫っています。
Windowsのサポート期限とは何なのか、サポート期限を過ぎて使っていたらどのようになってしまうのでしょうか。

Windowsのサポート期限とは

すごく簡単に言うと、期限まではWindowsのバグ(不具合)を直して提供します、という約束です。

期限を越えたら基本的にバグは直してくれません。

バグを直してくれないと何が困る?

多くの人が困るようなバグは、サポート期限内に直してくれます。
逆に「あまり発生しない」とか「発生してもさほど困らない」とか「代替案がある」ようなバグはサポート期限であっても直してくれないこともあります(笑)

ここで重要なバグとは「脆弱性」(ぜいじゃくせい)のことです。
脆弱性とは情報セキュリティ上のバグです。

家や建物の物理的なセキュリティに例えると、
基本的には鍵がかかっていて建物に入れないが、空調ダクトから建物に入れてしまう、というようなイメージです。

サポート期限中だったら、空調ダクトにも入れないように格子なり何なりをつけて対処してくれますが、サポートが切れた場合は何もしてくれません。

しかも、新しいWindows(サポート期限中)に同じバグがあったら当然直してくれて、その情報も公開されます。
「こういうバグがありましたので直しました」と公開されます。

またまた建物に例えると、同じ会社が建てたビルAとビルBがあります。
ビルBの方は新しくサポート期限内です。
ある日、ビルBに空調ダクトから入れるということがわかったので、ビルBには格子をつけました。
しかしビルAは古く、同じ問題はあるけどほったらかしです。

泥棒が入るとしたら、ビルAですよね。

セキュリティソフト入っているから大丈夫じゃない?

アンチウイルスやらパーソナルファイアウォールを備えたソフトを入れているから
サポート期限が切れても大丈夫なのでは?と思う方がいると思います。

もちろん入っていないのに比べたら入っている方がいいのは間違いありません。
ですが、安心はできないのです。

セキュリティソフトはいわば監視カメラやらALSOK、セコムなどのイメージ
空調ダクトの中までは調べていません。
空調ダクトから潜入し、空調のフタを外して紐でぶら下がって床に触れないようにものを盗むようなイメージです。
「そんなところチェックしてません」と管轄外なんです。

サポート期限を気にする前に

サポート期限が切れたWindowsを使う危険性はご理解いただけたかと思います。
しかしサポート期限を気にする前に、もっと大事なことがあります。
バグの修正プログラムはWindowsUpdateにて提供されます。
WindowsUpdateをしばらく行っていなかったらどうでしょうか?
サポート切れと同じですよね。

サポート期限切れを気にする人は、まずWindowsUpdateをきちんと行っている人でないと、いったい何を気にしているのやら、ということになります。

昨今のWindowsはほぼ強制的にWindowsUpdateを行うようになっていますが、WindowsXPの時代はWindowsUpdate自体を無効にすることもできました。
XPのサポート終了時はもの凄く話題になりましたが、正直とても滑稽だなと思いました。
まるで健康診断前にだけ食べるものを気にする私のようです。

WindowsUpdateの確認方法

まず、1台1台確認する方法を紹介します。

Windows10の場合
スタートメニューから「設定」アプリを開きます。
設定アプリは歯車のマークです。

設定メニューが開くので「更新とセキュリティ」をクリックします。

「最新の状態です」となっていたら、ほぼ安心です。
ですが、まれに「最新の状態です」になっているにも関わらず、きちんとWindowsUpdateがされていない場合もあるようです。
念のため「更新の履歴を表示する」も見てみましょう。


WindowsUpdateの場合、月1回は必ずWindowsUpdateが公開されています。
過去1ヶ月以内に適用されていなかったら問題です。

さて、パソコンが何台もあったらどうしたらいいのでしょう。
ある程度の企業規模であれば、ActiveDirectoryとWSUSの組み合わせで全体の適用状況など管理できます。
しかし、専任のセキュリティ担当がいないときついですね。

ではどのようにするか。
それは力業しかありません(笑)

1.パソコンのリストを作る
2.数ヶ月に1回リストを元にチェックする

実際のチェックはパソコンを使っている人にやってもらいましょう。
それであれば負担にはなりません。従業員のセキュリティ意識の向上にもつながります。

WindowsUpdateが適用されていなかったら?

これは非常にやっかいなのですが、私の経験上解消できたことがありません。
ググるとたくさん解消法が出てきます。
もちろん、解消できるケースもあると思うのですが。
適用されていない場合、だいたいエラーコードの表示などがされているので、それを元に
ググってみましょう。

だめな場合は、Windowsの再インストールが必要となります。

最後に

安心して使うためにWindowsUpdateは定期的にチェックしましょう。
また、サポート期限が切れそうな場合、パソコンの入れ替えを行いましょう。
特に現在はコロナ禍でパソコンの調達に時間がかかる傾向にあります。
余裕を持って入れ替え計画を組んでください。

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