セキュリティの基本とも言えるアンチウイルス、様々なメーカーから出ていてどれを選べばいいか難しいですよね。
いろいろな角度から比較してみましょう。
コンピューターウイルスとは?
その名の通り、コンピューターに感染するウイルスです。
しかしにあるウイルスとは致命的に違う点があります。
それは「悪意を持った人によって作り出されたもの」であるということです。
(コロナウイルス陰謀説などありますが、それは置いといて…)
明確に悪意を持ったものなので、感染してしまうと漏れなく悪いことが起きます。
アンチウイルスを入れないとどうなる?
「怪しいホームページを見なければいい」
「変なメールを開かなければいい」
「そもそもインターネットにつながなければいい」
そう思っていたことが僕にもありました…。
しかし現実はそんなに簡単ではありません。
何せ相手はプロです。超特A級のハッカーと対決していると思って下さい。
「怪しいホームページを見なければいい」
→一般企業のサイトが感染してしまい、見た人が感染してしまうという事例はザラにあります。
「変なメールを開かなければいい」
→英語やカタコト日本語のメールに気を付ければいいと思っていませんか?
最近のメールは本当に巧妙で、プロでも一目でわからないことがあるくらいです。
「そもそもインターネットにつながなければいい」
→とはいっても全くデータのやり取りをしないPCは稀ですよね。
データの移動に使用するUSBメモリーから感染してしまうリスクが考えられます。
必要性はなんとなくお判りいただけたかと思います。
アンチウイルスを使う上で重要なポイント
- 定義ファイルが正常にアップデートされているか
- パソコン全部に入っているか
- 感染したかどうかわかるようになっているか
- いつのまにか期限切れになっていないか
中小企業においてパソコンが何台もある場合、それらを管理する必要があります。
と言っても専任の担当者を置く余裕はないですよね。
できるだけ管理が楽になるソフトを選定する必要があります。
アンチウイルスの候補
Microsoft Defender アンチウイルス
Microsoft社が作成したアンチウイルスソフトです。
リリースされた当初は「あまりあてにならないんじゃないか?」と評判が悪かったのですが
最近ではかなり評判も良くなってきています。
メリット:無料
デメリット:管理機能は備わっていないため、パソコン1台1台を確認する必要があります。
Microsoft Defender for Businessという法人向け有償プランもあります。
1ユーザー330円/月とそれほど高額ではありませんが、私は使用したことがないので
管理面でどれくらい楽になるかは未知数です。
ウイルスバスタークラウド
トレンドマイクロ社の製品です。
創業はアメリカですが現在の本社は東京なので日本企業と言ってもいいかもしれません。
ほかの多くのメーカーは海外ですので、日本企業は珍しいです。
一般顧客向けは15年連続国内シェアNo.1だそうです。
メリット:コスパの良さ、日本企業なのでサポート面も安心。
ダウンロード3年版は13,580円、1か月あたり377円
1契約につき3台まで使えるので、1か月1台あたり125円です。缶ジュース1本くらいです。
※価格は2022年9月現在
最近はランサムウェアの被害が増えていますが、指定したフォルダーをランサムウェアの被害から
守る機能も備わっています。
またPC周りの相談に対応してくれるデジタルライフサポート付きのプランもあるため
こちらもおすすめです。
パソコン3台までの事務所であれば、ベストチョイスと言えるでしょう。
もしくは2契約で6台まで、3契約で9台まで、という買い方もアリです。
こちらは設定さえしておけば、月1回セキュリティレポートが通知されます。
ほかのパソコンで感染されたかどうか通知されますし、3台とも期限が同一なので
契約更新をついつい忘れてしまって期限切れになるリスクも少ないです。
さらにトレンドマイクロ社製品ではウイルスバスタービジネスセキュリティサービス
という中小企業向けソリューションもあります。
通常、中小企業向けの統合ソリューション(管理を楽にする仕組み付き)は社内に専用サーバを設置しなければいけないタイプが多かったのですが、このサービスはクラウドタイプで各PCの状況を管理できるようになっています。
ESET インターネットセキュリティ
スロバキアの企業が開発したESET(イーセット)シリーズです。
日本ではキヤノンITソリューションズが販売代理店となっています。
メリット:動作が軽快、コスパ良し
こちらは動作が軽快なことに定評があります。
「パソコンスペックが低いのであまり重たいのは…」と考えている方にお勧めです。
3台3年契約が8250円、1か月1台あたり76円です。安!
※価格は2022年9月現在
フィッシングサイトへのブロック機能などが備わっています。
もちろん同一ライセンスのパソコンを管理する機能もあるのでご安心ください。
こちら、軽快でしっかりしていることに間違いないですが
セキュリティが強すぎる故に必要な通信がブロックされてしまうこともあります。
設定が細かくできる(=難しい)ので、万が一そのような事態に陥った時に対応ができるかどうかは考えておいたほうがいいです。
あらかじめ体験版をインストールして、必要なソフトが問題なく動作するかどうかを検証してから導入したほうが間違いないでしょう。
(買う前だったら、アンインストールすればいいだけですからね)
まとめ
昔に比べアンチウイルスの価格もだいぶ下がってきて、導入がしやすくなりました。
万が一感染してしまったときの被害は計り知れません。
Microsoft Defenderでもいいのですが、費用を払うとその分付加価値はあります。
保険だと思っていずれかのアンチウイルスを導入していただくことをお勧めします。